沼津市熊堂で発掘調査が行われている「辻畑古墳」が大きな注目を集めています。 古墳の形状 辻畑古墳は「前方後方墳」と呼ばれる四角形と台形を組み合わせた形です。 この形状の古墳はたいへん珍しく国内では500基ほど、静岡県内ではっきり確認されていのものでは浅間古墳(富士市)、北岡大塚古墳(磐田市)、小銚子塚(磐田市)、新宝珠院山2号墳(磐田市)があります。 前方後方墳は古い時代の古墳に見られる形で、前方後方墳から前方後円墳へと発展していったと推測されています。辻畑古墳のある場所は愛鷹山から伸びる尾根の最南端部の頂部にあり、目立つような場所に造られたといえましょう。 古墳の大きさは後方部の幅が35メートル、前方部の幅は24メートル、全長は62メートル、墳丘の盛土高さは約4メートルで古墳の周囲には周濠と呼ばれる堀が掘られています。 次のページ>> |